ゼロエミッションレーシングカーと低燃費タイヤで挑む「パイクスピークEVチャレンジ」は、「走る喜びと環境との調和」「電気自動車用タイヤの研究開発」 を目的としており、今年で6年連続となる。2010年と2011年には2年連続でEVの歴代最速記録を樹立し、2012は自己ベストを21秒以上短縮し た。昨年はシステムエラーにより途中棄権となったが、今年はさらなる好成績を狙う。ドライバーは国内外のオフロードレースで活躍する塙郁夫選手を継続起用。タイヤは優れた低燃費性能と運動性能を発揮する「BluEarth-A(ブルーアース・エース)」を 装着。
コースは路面が全舗装になって3年目となったが昨年に比べ舗装路面が荒れた箇所が増え、また車両が通ると土埃が巻き上がるような状況だった。練習走行時の天気予報では決勝日は雨が予想されていたが、決勝日は快晴となり数年ぶりに全ての車両がドライコンディションでの走行となった。
レースの今年の変更点は4輪の出走順がクラス順から全体のタイム順に変更。富士山より高い標高を走行し天候の急変しやすいパイクスピークでは出走順は大きな要素になる。また、アンリミテッド、タイムアタック1、エレクトリック・モディファイクラスのみがタイヤの制限を受けない規則となった。また、安全対策の為に観戦エリアに大きな変更があり観客の観戦エリアが6箇所に絞りこまれた。
決勝は予定通り6月29日に行われ、決勝の出走台数は4輪64台、2輪・サイドカー・ATV等66台でそのうち4輪7台、2輪3台のEVが出走した。
塙選手は自己記録を更新するべく走行していたが途中クラッシュ、その後スローダウンもあり自己記録の更新はならなかったがなんとかゴールまで車両を運びクラス4位に滑り込んだ。
総合順位では1位がアンリミテッドクラスで3秒差の2位にエレクトリック・モディファイクラス、3位、4位にもエレクトリックと新しい時代を感じさせる結果となった。